IT業界で働くエンジニアの将来性

IT業界で働くエンジニアの将来性は、主に3つの理由から、非常に良好であるといえるだろう。まず1つ目の理由は、業界そのものが今後も継続的に発展、拡大していくことが見込まれるという点である。かつてはコミュニケーションの手段として用いられていた情報通信技術であるが、その後、家電をはじめとする我々の身近な家電などに次々と組み込まれるようになっており、その利用の範囲は飛躍的に拡大してきている。そのため、IT業界が必要とするエンジニアの人数は、引き続き増加傾向をたどるだろうと見込まれるのだ。

2つ目の理由は、日本が慢性的に少子高齢化であるという点である。新たにエンジニアの担い手となる若者の人数が減少しつつある以上、一度エンジニアになってしまえば、企業などから好待遇で迎えてもらえる可能性が高いのである。多少の無理は承知で優秀な若手エンジニアを抱えておきたいと考える企業が多いため、完全な売り手市場として自分が望む待遇を得られやすいというわけである。

さらに、3つ目の理由は、一人前のITエンジニアになるには時間がかかるという点である。エンジニアとして独り立ちするためには、複数のプログラミング言語を使いこなせるようになるのはもちろんのこと、それに加えてプロジェクトマネジメントのスキルや各種プロジェクトの経験値などを高める必要がある。これらは一朝一夕に身につけられるものではないため、時間をかけて身につけた人材は高く評価されるのである。